【知識編】退院調整で困ったとき。

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退院調整で困ったときの、考え方について 

 こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。このブログでは、MSWとして関わった事例や思う事、MSWに関わる本や、あんまり関わらない本も含めて紹介させていただいています。

 今回はMSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)の方や、目指している方をメインのターゲットとして、退院調整に困ったときの方法について紹介します。実際に先輩の少ない、苦労しているワーカーの仲間に届いてほしいと願っています。

ます、退院調整のルートを考える。

 一言で退院調整といっても、千差万別の事例があり、マニュアル化の非常にしにくい業務です。急性期の病院でMSWをしていると、この退院調整・退院支援をすることが仕事の8割という方も少なくないのではないかと思います。まず、退院調整が何なのかを明確にしていきましょう。

この退院調整という仕事が、どのようなパターンがあるのかを考えています。

① 自宅 → 病院(現在) → 自宅(サービス調整なし) 

② 自宅 → 病院(現在) → 自宅(サービス調整あり)

③ 自宅 → 病院(現在) → 高齢者施設(新規入所)

④ 自宅 → 病院(現在) → 病院(療養型病院)

⑤ 高齢者施設(退院先) → 病院(現在) → 高齢者施設(戻り・再入所)

⑥ 高齢者施設(退院先) → 病院(現在) → 病院

※ このパターンには急性期病院→急性期病院の転院や、療養型病院→急性期病院の転院は含みません。MSWの支援というより、お医者さん等の判断が中心となるためです。

 私が急性期の内科、心臓血管外科などを担当する中では、この6つに分類していました。病院でみると①が一番多いはずの方々。特段福祉的な介入を必要としないパターン。

 「仕事」として大変なのは、②番、自宅へのサービスを入れての介入は、関係機関も多いので、調整そのものの量が多い可能性が高いです。ただ、相談員として一番やりがいがあるとも言えます。

 残りはすべて、相手機関にも相談員さんがいるパターン。相談員さんとの情報共有で進めていきます。

 この、関係機関との連携にも、MSWとしての腕が出てくるように思います。退院調整の実像が見えてきたところで、次のステップです。

フローチャートを作る。

 私は、退院調整で少し難航しそうだと思った時には、よく、脳内でフローチャートを作ります。紙などに書き出すのであれば、イエスorノーで答えられるものをいくつか箇条書きにして、そのデータを元にして、思考をまとめるとよいと思います。

具体的には

・家族がいる(イエスorノー) → その家族は頼れる(イエスorノー) → お金はある(イエスorノー) → 生活保護だ(イエスorノー) → 医療行為がある(イエスorノー) → 施設の場所はこだわる(イエスorノー)・・・ という風に、退院先を探すうえでの条件を確認していきます。

 そのフローチャートが、どこに行きついても、私の経験上は退院先を見つけることができるはずです。例えば、「家族なし」「お金なし」「生活保護」「医療行為あり」は、受けてくださる療養型病院がたくさんあるかと思いますし、「家族なし」「お金あり」「医療行為なし」であれば、金銭管理をお願いできる有料老人ホームを探すことができるかと思います。

手が思いつかなければ、多数に相談(打診)してみる。

 これは、私が困ったときによくやっていた手段です。一部のMSWに怒られてしまいそうですが、退院先として、可能性が少しでもありそうなところに、手当たり次第相談しました。

 もちろん、ご家族さんといろいろ話した上でです。ただ、やはり難航するケースでは、協力的なご家族さんはいらっしゃらないという事が多かったです。

 私は病院での経験も全くなく、もう、他の病院のワーカーさんや、施設の相談員さんにアドバイスを求めるかの如く、相談していきました。どこの施設・病院も入居や入院の相談そのものを嫌がるわけではないので、いろいろ相談に乗ってくださることが多かったです。

 また、私自身の勝手な感覚では、どれだけ道が見えないケースでも、10か所くらい相談すれば、可能性を感じるところが1か所くらいありました。

 電話をかけることそのものを躊躇することは、無意味なのでしていませんでした。自分のPHSに各施設や機関の番号を登録し、相談をさせていただいていました。(みなさん、本当にありがとうございました。)

おわりに 

 今回は、MSWとしてのお仕事についての内容になりました。繰り返しになりますが、私のブログを始めた理由の1つ「先輩などがほとんどいない相談員に、参考になれば幸せ。」という想いが、届いたらうれしいです。

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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