日常的な、外部との連携について
こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。このブログでは、MSWとして関わった事例や思う事、MSWに関わる本や、あんまり関わらない本も含めて紹介させていただいています。
病院で相談員をしていると、多くの関係者の方々と関わります。施設の相談員さん、施設の看護師さん、地域包括支援センターやケアマネージャーさん、後見人等に関する、司法書士さんや弁護士さんなど、本当に様々な方々と連携を取って働くこととなります。
むしろ、急性期の病院でMSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)をしていく中で、院外のネットワークを持っていないと、退院の調整はかなり難しいと言えます。
さまざまな方との連携。
MSWとして退院調整をしようと考えると、病院が急性期であろうと、療養型であろうと、施設の相談員さんとは関りが必要となります
特に急性期病院では、施設に入所中の方が入院した場合には、入院前の体調を知っている施設の方の情報は必要ですし、退院調整で施設を探すときに、施設の相談員さんとの連携が必要なことは言うまでもありません。自宅→体調崩して病院→自宅生活が難しいから、高齢者施設へ入居を進める。となったときに、施設の相談員さんとは、かなりいろいろとやり取りをすることになると思います。
また、入院前の情報という意味では、施設によって(高齢者施設にはほとんど)おられる、看護師さんからの情報も、病院としては必要なものになります。
入院前の情報という意味では欠かせないのが、ケアマネージャーさんです。医療機関との連携が進められ、「入院時情報提供書」をいただけることが多いです。MSWにとって大切な情報源です。また、
私は急性期のMSWをしていたことは、入院した患者様のケアマネージャーさんには、ほとんどすべて電話をしてお話もするようにしていました。
当然ですが、「入院してきたおばあちゃん」について、詳しいのは、担当していたケアマネージャーさんです。
ケアマネージャーさんと施設の相談員さん(稀には施設長さん)が兼務でされていることも、珍しくありません。そのような場合にも、施設のケアマネージャーさんとして可能な限り連携をとっていきます。
〈※ ケアマネージャーさんの凄さを感じた事例
→ 【MSWの事例紹介】 ケアマネージャーさんに恵まれて 〉
病院という場所を再認識する。
よく、外部の方と連携をとっていると「病院という世界の常識」が「私」の常識だという勘違いに気づくことがあります。入院中には「治療」のために、できることもやらないでいただくこともあります。ただ、特に急性期の病院は数か月すればまた退院していくので、その後の生活があります。病院という非日常な環境より、日常を支援するみなさんの意見を伺うことが、とても大切なことだと思います。
〈※ 近い葛藤が、最近読んだ本にもありました → 【書評】「世界が注目する日本の介護 あおいけあで見つけたじいちゃん・ばあちゃんとの向き合い方」を読んで 〉
連携を取る上で意識していたこと。
私が、「連携を取る上で意識していたこと」は、1つです。リアクションを早くすること。これは、相談員としてというより、仕事そのものの話になりそうですが、多職種の方々と連携を取る上で、なるべくすぐに返信するということが、とても大切だと強く思います。
多職種での連携といっても、あ互いに「相手の機関に期待すること」が違ってきたりすると思います。できないことを、できると答えてもトラブルになるだけです。「できない」という回答であれば、より早く「できない」ことを伝えていくことが、連携の中で大切なことだと思います。
おわりに
今回は、MSWの外部との連携、協力について記事にさせていただきました。連携が必要不可欠な業種であることは、間違いありません。
意識的に、多くの機関と連携をとることを、お勧めします。
以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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