カンファレンス(退院前)について
こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。このブログでは、MSWとして関わった事例や思う事、MSWに関わる本や、あんまり関わらない本も含めて紹介させていただいています。
MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)をしていると、退院前のカンファレンスを行う場面が来ます。これまでの経験などをもとに、その時に気を付けていたことをまとめていきます。
まず、MSWはなにをするのか。
MSWは退院前カンファレンスにおいて非常に重要なポジションを担うと、私は思っています。入院中の方が退院後にどのように生活しているのかは、入院している「今」の様子を今後支援される方々に伝えなければいけません。その、調整役を行います。
具体的なすべきこととしては、
・ 必要なメンバーへの声掛け
・ 部屋(必要であれば資料も)の準備
・ 当日の司会
と、なります。気を付けなければいけないところを、次にお話ししていきます。
気を付ける2つの点。
2つほど、実際にやってみて「気を付けたほうがよいかな」と思ったところを確認していきます。
① 声をかけるうえで大切なのは、「ケアマネージャーさん」です。もちろん、ご家族は大前提となりますが、退院後の支援を調整していくケアマネージャーさんとはしっかりと意思疎通をとる必要があります。ケアマネージャーさんが必要に応じて、ヘルパーさんや、訪問リハビリさん、「福祉用具」を準備してくださる「福祉用具支援相談員」に声をかけてくださいます。
また、ケアマネージャーさんが今言ったような方々をお呼びすると「加算」(簡単に言えばお金)がもらえる場合もあり、私は退院後の支援をされる皆さんの招集に関しては、ケアマネージャーさんにお任せしていました。ただ、後述する部屋の関係もあり、出席される人数などは確認していました。
② 部屋は、広めで、時間も長めにとっておいた方がよい。
これは、物理的に可能であればですが、お部屋は大きめのほうが良いです。出席者が増えることは、よくあることでした。ご家族が何人かでいらっしゃることもありましたし、ケアマネージャーさんが他の方々を多くお声かけしてくださることもありました。
また、医師などがいらっしゃれないかと思ったら、急に「行くよ」っておっしゃられたケースもありました。
部屋がある程度の広さがあり、だれがどこに座るかを円滑に案内できる状況である方が、対応としてはやりやすいかと思います。
併せて、時間に関しては、カンファレンスそのものが終わると予想する時間より30分長くとる方がよいと思います。MSWとして、サインをいただきたい書類もありますし、他の方々も、様々な書類にサインが必要となることが多いです。サービスの契約をその場でしていかれることも多いので、「カンファレンス終わったので、部屋を出てください」となってしまうと、他に契約などができるところを探す必要が出てしまいます。
MSWはどのように司会をするのか。
MSWとして、司会をする上での流れを確認します。おおまかな流れとしては、
1.出席者紹介
2.現在の体調の説明
3.必要なサービスや処置の確認
4.退院日および、初回の各サービスの日程を確認
5.きまったことのまとめ
といった形となるかと思います。MSWとして司会をする中では、「退院に向かって調整しているのだ」という意識をしっかり持ち、あまり脱線するようであれば、話を戻すように心がけていくべきだと思います。
おわりに
退院前のカンファレンスは、自宅へ退院する方を支援する人たちの進むべき道を示す、大切な会議となります。MSWとしても、外部としっかりと関わる、数少ない会議なので、頼りになるという印象をつけるために、十分に準備をして臨むことが大切だと感じます。
私が知っているMSWさんの中には、あまり好きではないとおっしゃられる方もいましたが、「準備をしっかりしていれば、なにも怖いことはない。」と、思っていただければ幸いです。
以上、MSW(医療ソーシャルワーカー)ヒナタザウルスのブログでした。
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