【MSWの事例紹介】ケアマネージャーさんに恵まれて

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【事例14】こだわりの強い患者さんがいて。

 こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。

 今回の事例は、MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)としてすごいケアマネージャーさんがいるんだなと強く思った事例です。なお、事例に関しては特定を避けるために多くの情報を変えておりますので、一部フィクションであるとご理解いただきながら、実際に自分が相談員だったらと思いながらお読みいただければと思います。

 なお、この患者様は最近関わった事例で、「新型コロナウイルス」の影響があるなかでの支援となります。

入退院を繰り返す患者さん。

 今回の患者さんは、体調もそこまで悪くなく(急性期の治療が特に必要であったり、医療の行為が必要だったりはしないという意味です)、金銭的な悩みがあるわけでもありませんでした。

 家族構成は、もともと妻と二人暮らし。子どもはいらっしゃらない方でした。妻はすでに施設入所をしていて、現在は一人暮らし。

 食事をちゃんととることができず、急性期の治療が必要なほどではない状況。ただ、動きとしては、這うように車に乗って買い物に行かれていたとのこと(のちに、地域包括支援センターなどから、這ってコンビニに行っていたという目撃情報もありました)。自宅の片づけができず、自宅が衛生的に悪い状況となり、何らかの感染があっての入院や、単純に栄養が足らな過ぎて体調を崩すこともありました。

施設入居を進めるも

 以前から施設入所の進めるお話を本人としていたのですが、本人は自由に過ごしたいからと拒否していました。そのため、介護保険を取り、ケアマネージャーさんと連携して、訪問看護等のサービスを入れてどうにか過ごされていました。

 それでも何度か入退院を繰り替えすうちに、改めて、自宅への退院はなかなか厳しいのではないかという話になっていました。

 本人は、意思疎通はできるも、歩くことは基本的にできず、排せつはおむつで移動が車いす。介護度の要介護3でした。

 ただ、病院で医師や看護師や私から、いくら自宅への退院は難しいのではないかとお話ししても、ご本人が首を縦に振られることはありませんでした。

ケアマネージャーさんが本人に会いたいとお話しされて。

 施設への説得に難航する中で、ケアマネージャーさんから私に、本人に会いたいとの相談がありました。本来であれば、面会等ができるので、ケアマネージャーさんが入院中の本人は、会っていただくことが多いです。ただ、新型コロナウイルスの対策として、面会は原則禁止となっているタイミングでした。なので、最初はお断りをしていました。

 ただ、本人に「いよいよ施設に入らざるえない」というお話をするときに、これまでを長く知るケアマネージャーさんの力を借りたいと考え、院内の各機関に相談し、本人を病棟以外のところへ連れていくことで、ケアマネージャーさんとの面談を実現しました。

結論:ケアマネージャーさんは簡単に説得できました。

 ケアマネージャーさんがお話をしてくださった結果、Aさんは施設への入所を進めることとなりました。しかも、Aさんに後からお話しを聞くと、「○○さん(ケアマネージャーさん)と話してさ、やっぱ今は家に帰っても暮らせないと思ったよ。ごはんちゃんと食べて、施設からいつか帰りたいなぁ。」と言っていました。

 私が何度も相談に行っても行く気にならなかったのが、ケアマネージャーさんとお話しすると、素直に受けて入れてくださったのです。思わずAさんに、「気が変わったの?いいの?」と話をしてしまいました。すると、Aさんは「回復したらさ、家も考えれるかもしれないし、とりあえず○○さんが言うからさ」とのことでした。

 後日、Aさんやケアマネージャーさんから話を伺い、知ったのですが、このお二人は関係性がすごくできてらっしゃいました。二人で川辺で話したり、朝からコメダコーヒーを楽しんだりしていたそうでした。

 本当に、素敵なケアマネージャーさんのおかげで、本人も納得し、病院を退院できる形となりました。今回に関しては、MSWとして、ケアマネージャーさんの凄さを痛感した事例でした。

 なお、この後も病院に通院をされてきたのですが、施設の環境をある程度受け入れられたこともあり、食生活なども安定し、入院を繰り返すことはありませんでした。 

おわりに

 このケースでは、ケアマネージャーさんと利用者さん(患者さん)との関係が長く深くなっている方は、本当に信頼関係ができていると思いました。

 MSW(病院の相談員)としての関りは長くても数か月のことが多いです。また、入院して関わるので、かなり元気がなくなってからの関りが多くなります。

 一方で、ケアマネージャーさんは長い方では10年以上担当をされていることもありました。そうなってくると、「比較的元気な状態」から、関わられていることも多いです。「思い出話」を共有できていることもありました。

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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