【コラム】MSW(社会福祉士)と病院

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病院という場所で、社会福祉士として働くこと。

 こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。

 今回は、コラムとして、病院という場所で社会福祉士として働くことについて、書かせていただきます。というのも、福祉の専門資格を取って、「病院で働こう!」と考えるのは、王道ではないところがあるからです。社会福祉士で医療機関で働く人の割合は10%ほどと言われています。ただ、社会福祉学部で勉強してきた中では、医療分野の知識を学ぶ機会は全体の10%無かったように思います。やはり、福祉は「高齢」「障害」「児童」が中心であり、社会福祉士の勉強の過程で病院について学ぶことは少ないのではないでしょうか。

病院ってどんなところ。

 病院とは、どのような方が働くところでしょうか。働いている方は大きく分けると3つ。

 中心はやはり「医者や看護師」どの病院でも看護師さんが人数も一番多いかと思われます。次に、「コメディカル」リハビリ、薬剤、検査などさまざまな資格をもとに、患者さんを支援する方々。そして「事務」ですね。社会人になると、わかるのですが、組織には必ず必要な方々(経理や総務など)がいます。そういった方々を含め、病院ではドラマなどには登場しないですが、いろいろな方が働いています。

社会福祉士が病院でどう働くのか。

 社会福祉士が、病院でソーシャルワーカーとして働こうとすると、「医療相談室」や「医療サポートセンター」と呼ばれる部署で働く可能性が高いです。それらの部署は、患者様の相談を受けることや、入退院の調整を担当することが多いです。それに関してはイメージの通りかと思います。

 ただ、この部署が組織内でどのような立場なのかが場所によって違ってきます。私自身が2つの病院を経験してきましたが、その2か所でもMSWのポジションが違っていました。1つ目の病院では、完全に「事務」に所属していましたが、2つ目の病院では「コメディカル」に所属しています。そのことにより、服装もスーツからスクラブに変わっていきました

す。

 → 【知識編】 MSWと服装について。

病院の中でMSWの立場は。

 病院のなかでのMSWの立場は、「思っていたより高い」のが私の認識です。MSWが病院において必要性を考えられ、必要性が言われてきてから時間が経過してきたためか、看護師さんやお医者さんの中にも、「MSWって大変だよね。」とお声かけいただくことが多かった(特に急性期病院では)です。 

 近年では、看護師さんやお医者さんの学習のなかや、研修で、MSWについての説明もされ、MSWについてかなりの知識をお持ちの方もいらっしゃいました。先生方に至っては、退院調整の一環として介護保険や施設の分類まで学ばれてらっやる方も多くいらっしゃいました。

 病棟でMSWが仕事をしていると「よくわからない立場のやつが、病棟の周りをウロウロしていて邪魔だな」という雰囲気を出されることもありました。でも、仕事をしていくうちに、もっと言うと退院を進めていくうちに、病棟の皆さんに受け入れていただけ、働きにくいということは、病棟内ではありませんでした。

社会福祉士の就職先としてはどうだろうか。

  先ほど、医療機関に就職する社会福祉士は1割ほどとお話ししましたが、社会福祉士を取り、福祉施設に勤められる方が4割程度と言われています。そこに地域包括支援センターを加えると、約半分。 福祉的な色合いが強い就職先で働かれている方が半数に上ります。

 あとは、行政、社会福祉協議会、医療機関などが約10%ずつおられ、一般企業含め、その他の就職先が残りの約20%となります。

 施設で社会福祉士として働けば、資格の学習で得た知識のほとんどをそのまま使い、先輩もたくさんいる可能性が高いことに対し、病院で社会福祉士として働くと、医療に関する知識を足さなければいけなくなり、先輩も比較的少ない可能性が高く、その意味では、悩ましい部分はあります。

 しかし、病院におけるMSWが注目され、活躍が期待されていることも間違いがありません。また、職種を超えた方々と触れ合えることで学べることも多く、私個人としては、病院が社会福祉士を取った後にぜひ検討してほしい職場ではあります。

おわりに

 私は、ありがたいことに、病院とほとんど関わらない人生を送ってきました。そのため、MSWとして働き、病院という場所を改めて知ったように思います。福祉職にとっては「となりの畑」のような病院ですが、入ってみると、福祉職にできることはたくさんありました。

 また、私個人としては、福祉も学べて医療も学べてよい仕事だなと思います。

〈※ 読んだ本でのおススメも、紹介します。 

               → 【書評】「こんなにおもしろい社会福祉士の仕事」を読んで 〉

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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