【知識編】療養型病院について

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療養型病院について

 こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。

 今回は、療養型病院についてお話しします。このブログを読んでいる医療関係の方々、および多くの福祉関係の方々にとって、療養型病院の説明など、何をいまさらと思われてしまうかと思います。しかし、私が急性期病院のMSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)をしていたころ、多くの場面で「そんな病院があるんだね~」だとか、「こんな体調でも預かってくれるところがあってよかったな~」とお声をいただきました。

 やはり、「病院」としてイメージをすると、「急性期病院」が思い浮かぶことが一般的なのだと思います。私も、二十歳ごろまで病院はすべて急性期で、救急車がいくものだと思っていました。(そのころに、祖母が急性期病院から療養型病院病院に転院の話があり、学びました。)

そもそも病院に種類があることを多くの方が知らない。

 急性期病院のMSWとして話すとき、多くの方が病院に種類があることをまずご存じないことが多いです。ドラマなどでも目にする急性期の病院のみをイメージする方が少なくないです。

 私は面談ではよく、ざっくり大きく分けると「救急車が来て治療をたくさんする急性期の病院」と「急性期の病院から、転院で移るリハビリをする病院or医療の行為を行いながら緩やかに過ごす病院」があるとお話ししています。療養型病院はこの「医療の行為を行いながら緩やかに過ごす病院」のことを指します。

 たとえば、急性期の病院で治療を受け、急性期の治療は終わりました!退院できます!となったときに、「寝たきりで、ご飯も口から取れず、胃ろうを作って栄養を摂取しています。」であるとか、「車いすにはやっと乗れるけど、1時間に1回くらい痰がたまってしまい、吸引を行う必要がある。」といった方を自宅や一般的な老人ホームへ退院と言われては、困ってしまうかと思います。ただ、急性期の病院では次の救急で治療の必要な方のために退院を促さざるえなくなります。そういった方の退院先としての役割が、療養型病院になってきます。

 また、実際には療養型病院にも種類があるのですが、今回は医療療養型についてのお話とご理解いただければと思います。

療養型病院にはどうやって入院するのですか。

急性期の病院には「外来から」や「救急車から」など、入院の仕方がイメージしやすいです。一方で、療養型病院のメインは「転院」です。そのため、多くのパターンとしては、急性期の病院で医師やMSWから提案を受けて、判断したところに転院することとなります。

 そして、どんな患者様でも転院での受け入れができるというわけでは、当然ありません。

 医療区分といわれる、「こんなことをしているから、病院に入院している必要があるのだよ」という項目があります。項目は区分Ⅰ~区分Ⅲまでの3つに分かれており、その内容によって、療養型病院へ入院ができるかが変わってきます。急性期の病院のMSWも、この区分に当てはめながら、療養型病院への打診を行うのです。

療養病院と急性期病院は値段違うの? 

 急性期の病院と療養型病院の値段は、違ってくる可能性が高いです。費用に関しては実際に、病院毎に多少の違いもあるので、問い合わせをするなど直接聞いていただくほうがよいかとは思います。ただ、一般的には急性期の病院よりは高くなってしまいます。

 療養型病院と急性期病院の住み分けの違いもありますが、イメージとしては、療養型病院は高齢者施設(老人)の役割を一部になっている(治療がない高齢者の方などが緩やかな時間を過ごすという意味で)と考えると、急性期の病院より高くなることは当然のように思います。比べる相手が、急性期の病院だと高く感じるかもしれませんが、高齢者施設と、看護師さんや、リハビリさん、その他施設面を比べるとむしろ安く感じることもあるかと思います。

おわりに

 私が、急性期の病院の内科のMSWとして働いていたときには、療養型病院への転院打診をかなりの頻度で行っていました。(月に10人近く)

医療区分の部分は、MSWとして働くのであれば、どの種類の病院でも、見ていて損はないように思います。

 なお、今回は割愛した内容で通称「介護療養型」というものがあります。そちらは、機会があれば今後書かせていただきます。

療養型病院に退院された事例

 → 【MSWの事例紹介】 身寄りのない生活保護の方が入院してきたら。

 → 【MSWの事例紹介】 KPの婚約者は他に妻がいました。 

 → 【MSWの事例紹介】 救急車に自分が乗ってきちゃいました。

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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