【書評】「白い巨塔」を読んで

本の紹介

【本の紹介】歴史的な名作を読んでみました。

 こんにちは、現役MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスです。

このブログでは、MSWとして関わった事例や思う事、MSWに関わる本や、あんまり関わらない本も含めて紹介させていただいています。

 最近では、病院が舞台となるような小説なども好んでご紹介しています。

 今回は「白い巨塔」を読ませていただきました。

 編者:山崎豊子さん 発行所:新潮社さん

言うまでもなく、歴史的な名作。

 前回のブログで、病院に関係のある小説を紹介させていただいたのですが、「病院の小説」と言ったら「白い巨塔」が一番に思い浮かんだので、読ませていただきました。

(※前回のブログ→ 【書評】「救命センター『カルテの真実』」を読んで

 白い巨塔と言えば、初版が1965年に出版された本であり、その後、映画化1回と、テレビドラマ化6回というものすごい作品です。 

 私は、小説も読んだことは無く、ドラマもちゃんと見たことはありませんでしたが、前回の主演がV6の岡田准一さんで、その前が唐沢敏明さん、主人公の名前が「財前」さんであるという知識はなんとなくありました。

 それほど、有名な作品なのだと思います。

 改めてテレビドラマに6回なっている小説というのは、伝説的だなと思いつつ、楽しく読ませていただいたので、ブログとさせていただきます。

内容について

 今から50年以上前の名作に、今更内容について私から言えることは本来ないと思います。

 それでも敢えて言います。

 「おもしろい」です。

 小説としての完成度が(当然ながら)ものすごく高いのです。

 場面展開のうまさや、キャラクターの心理描写のうまさが秀逸。

 圧倒的です。

 読んでいると、当然ですが今の時代とはかなり違う背景や社会情勢であり、思わず手を止めてしまいそうになります。

 それでも次、次と読み進めたくなるのは、とにかく面白いからです。

 それこそ、小説の題材としてありがちな「殺人」や「恋愛」があるわけではなく、権力争いでここまでハラハラドキドキさせられてしまうのはすごいことだなと思いました。

 状況の描写もものすごく引き込まれるものであり、強く印象に残ります。

 例えば医師がぞろぞろと大勢引き連れて歩いているところを見ることがあれば、「白い巨塔の医師の回診みたい」と思うことでしょう。

 後世にここまで印象を強くつける作品というのは凄すぎますね。

 50年前にすでに小説はここまでの完成度で描かれているのだと思うと、いまの作家さんは大変だなと、ふと思ってしまうほどでした。

病院で働くものとして

 私はMSWとして病院で働いているのですが、ここまでの「権力争い」というものを目にしたことはありません。

 若干の権力争いはありますが、各々が専門職として働いている組織だからか、一般企業や地方公共団体などに比べても、権力に対する野心を強く感じることはありませんでした。

 医師の回診は当然何度も目にしましたが、その間に看護師さんやスタッフが手を止めることもなく、お互いに仕事を忙しくしているだけなイメージです。

 ものすごく大きな病院などでは違うのかもしれませんが、私が働いていた病院は(今いるところも含めて2か所だけですが)「白い巨塔」のような世界とは程遠く、このようなギラギラとした政治や金が飛び交う病院は現実にはあまりないように思います。

おわりに

 歴史を超える名作を改めて読み、「名作だから」歴史を超えるのだという、当たり前のことを学びました。

 作者の山崎豊子さんは2013年に他界されていますが、「白い巨塔」以外にも「華麗なる一族」や、「沈まぬ太陽」など、私でも知っているような名作を世に多く残してくださっています。

 私のブログでいまさら紹介するような本ではないことを承知の上で、「病院が舞台の本」と考えたときに、どうしても外せない1冊でした。

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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