【MSWの事例紹介】入院したら、親戚が増えました。

事例イラスト 事例編

【事例1】お金があるってすごいこと。

 こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。

 今回から、実際に関わってきた事例についてお話させていただきます。なお、事例に関しては特定を避けるために多くの情報を変えておりますので、一部フィクションであるとご理解いただきながら、実際に自分が相談員だったらと思いながらお読みいただければと思います。

救急車でおばあちゃんがいらっしゃって 

 ある日、可愛らしいおばあちゃんが救急車で入院してきました。ご自宅で一人で体調が悪くなり、近所の方が救急車を呼んだようです。このおばあちゃんを仮に「Aさん」とします。

 夫に先立たれ、お子さんもいない方で、一人暮らしをされていたため、入院にはなったものの、初めは親族の方がいないのかと思い、「身寄りの方がいないと困るな」程度に思っていました。

 その後、近所の方が親族で知ってらっしゃる方がいるとのことで連絡してくださり、Aさんの夫の兄弟の子(姪、以下「Bさん」)が見つかり、連絡がつき、よかったなと思っていました。

親族が増えてきて、、、

 数日たち、今度はAさん自身の姪を名乗る方(Cさん)、その兄弟でAさん自身の甥を名乗る(Dさん)が相次いで現れ、というか、だれかから入院したことを聞きつけ、担当の相談員である私に「私こそ、一番重要な親族だ」と主張する電話をかけて来ました。病院としては、だれが第一連絡先(いわゆるキーパーソン)になるべきかというのは、ご家族できめていただきたい事なので、1度みなさんをお呼びし、話し合っていただくこととしました。

 ちなみに、Bさんと、Cさん、Dさんはお互いに親族であることは確かでも、面識はない様子でした。(Aさんに子どもがいた場合、その方をはさんでお互いにいとこではあるはずでした。)

 病院の机があるスペースで、すこし認知症の進行があり、あまり話を理解できないAさんと、甥、姪を名乗る方が3人、と私で話し合いをしました。その時点ではCさんが第一連絡先となることで話は終わりました。

貯金があまりないことがわかって、、、

 しばらく入院していたため、一人暮らしの家に退院は難しいと考え、私は高齢者施設への入所も含めた相談をするために、Cさんへ連絡しました。しかし、Cさんは、「本人の通帳やカードがもっとあるはずなのですが、どこにあるのですか」という質問をされるだけで、退院の話を進めてくださいませんでした。私が知る限り、本人の手元にあり、毎月年金がはいってくる通帳しかないはずであり、また、私が知る由もなく、なんのことだろうと思っていました。

 そのまま数日が立ち、Cさんは電話に出てくださらなくなりました。その時点でCさんは第一連絡先である意味がなくなってきました。

 困った私が、Bさんへ連絡すると、Bさんは何かを悟られた様子がありながら、退院先の相談にのってくださり、結果的にもともと馴染みのある地域で、ご本人の年金で支払えるよい施設を見つけることができ、本人もしっかり見学を行って入所となりました。

なぜ、Cさんは現れ、消えていったのか、、、

 後日、Bさんと、もともとAさんに詳しいご近所の方にお話伺い、いくつか分かったことがありました。Aさんの夫はかなりお金持ちで、その相続をAさんがされていたこと。そのことは、親戚のみなさんが知っていたこと。ただ、Aさんはお買い物が好きな方で、そのお金をほとんど使ってしまっていたこと。

 それらを踏まえ、Bさんは、CさんやDさんは、本人のもとに大きなお金があると考え、金銭管理に介入することを期待していたのだと思うと話されていました。

 結果的に、Bさんがすべて対応してくださり、退院をすることができましたが、親族というものの難しさを感じたケースでした。

おわりに

 このケースは、お金があると思われたがために、親族が急に病院に連絡をしてきて、あまりないとわかったら居なくなるという、かなり切ないケースです。

 また、入院中に第一連絡先が数度代わるという意味でも珍しく、かなり印象に残っています。

 みなさんは、いとこのいとこを全員把握されていますか?

家族の関係もいろいろな事例がありました。 → 【MSWの事例紹介】 KPの婚約者は他に妻がいました。

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました