「医療ソーシャルワーカーの仕事」を読んで

MSW関連の本の紹介

【本の紹介】初版が20年前の、教科書的な本です。

  こんにちは、現役MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスです。

 今回は「医療ソーシャルワーカーの仕事」という本を読んで、思ったことをブログにさせていただきます。

 編者:荒川義子さん、発行所:川島書店さん

 初版は2000年に発行された、教科書的な本です。20年以上前の本ではありますが、読んでいて思うところも多々あるので、ご紹介させていただきます。

 なお、私は職場の棚を整理しているときに偶然目につき、興味を持ったので貸していただき、読みましたが、一般的な書店では手に入らないかもしれません。

2000年というと。

 発行が2000年という事で、今から20年以上も前に発行された本です。2000年という年を見て、一般的にはなにを連想されるのでしょうか。小渕首相の他界か、シドニー五輪か、はたまた「2000年問題」と言われる騒動も思い出されますね。

 ちなみに、当時10歳くらいの私にとっては、(急に野球の話します)長嶋監督率いる読売ジャイアンツが、王監督率いるダイエーホークスを破り日本一になり、父が大はしゃぎしていた年だという記憶です。当時は松井秀喜選手や高橋由伸選手、上原浩二選手など、私の記憶ですら野球が大盛り上がりしていた印象があります。

 だた、MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)として、また、社会福祉士としては当然「介護保険法」が施行されたことが、2000年に起きた最大の変化でしょう。

介護保険制度「前」のソーシャルワーカーの業務。

 この本の内容についての最大の感想は「介護保険制度ができる前に、ここまで医療ソーシャルワーカーの業務をまとめている本があるのか。」という思いです。

 院内での職員への関わり方まで語られていて、とても充実した内容です。

 ただ、残念ながら「今」医療ソーシャルワーカー(MSW)を目指す方には、正直なところお勧めできません。やはり、介護保険制度が施行される「前」と「後」のソーシャルワーカーが行う業務の差異はとても大きいです。

 現在、10兆円を超える規模でサービスを提供する「介護保険」という制度自体のできる前。正直なところ私には想像もつかないです。

 私にとって当たり前な利用者本人が「選んで契約する」という利用のプロセスもなかったわけですし、今とはいろいろ違いすぎますね。本の中で、痴呆という言葉も久しぶりに目にしました。

 20年という年月は、大きな変化を生んでいることを再認識できました。

 ちなみにですが、20年前となると、医療保険も、いろいろな病院の仕組みも、変わったんだよな~と思いました。

制度は変わっても、想いは変わらない。

 それでもこの本を読んでいて、「倫理観」や「気持ち」そして、後世のMSW(医療ソーシャルワーカー)への応援的な意味合いでの想いは随所に感じることができます。

 むしろ、20年前にしてこの完成度は、ただただすごいなと思いました。

 いまでこそ、「入退院支援加算」などの項目で、MSWも病院の経営に活躍する場面が増えました。 

 また、「入院日数」などにシビアになっていくことで、MSWの病院の中における需要は、飛躍的に増えたように思います。

 それに伴って、「月に何人退院させなければいけない」だとかといった重圧も増えたのかもしれませんが、病院の中において、大きく立場が向上していっているように思います。

 最近では、研修医の先生にMSWが講義のようなことをさせていただく機会まであり、病院内の多くのスタッフがMSWが何をしているかある程度理解し、「大変だね」などと、お声かけまでいただけます。

 一方で、20年前の環境はどうでしょうか。MSWがすべき仕事は、今ほど明確ではなかったのだと思います。この本の中でも、診療報酬の担当と兼務されている例があります。

 そんななかで、この本にあるような先人のみなさんが、強い倫理観と、道なき道を開拓し作り上げてくださったものがあるから、私たちの今の地位があるのです。

 MSWの地位は、まだまだ低いと思います。それでも、いまはそれなりにわかりやすく活躍の場ができ、収益に絡むことができ、存在感を示すことができます。

 20年前の本をたまたま読んで、改めて、偉大な先輩方のおかげで、MSWの現在があり、私たちの頑張りで、未来を創っていくのだなと思いました。

おわりに。

 たまたま、古い本を手にとってみたら、あまりに学ぶことや思うところが多かったので、ブログにさせていただきました。

 紹介しておきながら、簡単に買えないかもしれないことは、申し訳ありません。

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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