【本の紹介】ヨシタケさんのエッセイ集【2冊目の紹介】です。
こんにちは、現役MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスです。
このブログでは、MSWとして関わった事例や思う事、MSWに関わる本や、あんまり関わらない本も含めて紹介させていただいています。
今回は「思わず考えちゃう」という本を読んで、思ったことをブログにさせていただきます。
著者:ヨシタケシンスケさん、発行所:株式会社新潮社さん
今回も、福祉の本ではないです。
今回も、私のブログの主旨(MSW「Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー」としての、経験シェアや、啓蒙、参考図書の紹介)と少しズレてしまいますが、私の大好きな「ヨシタケシンスケさん」の本を再度紹介させていただきます。
この本は、以前に紹介したヨシタケさんの本の前作という立ち位置の本です。
ただ、エッセイ集のようなものなので、特に内容等が続いているものではなく、読む順番はどちらでもよいと思います。
今回のお気に入りのところ。
中でもお気に入りのところは、「心配事を吸わせる紙」の話と「謙虚さを保つクリーム」の話です。特に、「心配事を吸わせる紙」は、あぶらとり紙のようなもので、心配事を吸わせるというもの。心配事は身体の外側につく性質があるという発想もとても好きです。
嫌なことがあったときに、例えばお風呂に入るとさっぱりするとか、私は家で着替えると、なんとなくリラックスするので、あながち間違いだとも思いません。
実際に世の中に存在したら、とてもほしいものだと思います。
また、ヨシタケさんの考え方の中で、「すべてのものが何かの役に立てられるはずだ」というものがあって、エッセイのなかで紹介されるのですが、私もこの考えには強く賛同しています。
いまの自分に対して「あの時、あんな失敗したな~」と思うことも多いですが、あの時の失敗がなければ、いまの自分にはなれないわけですし、一つ一つの箸にも棒にもかからない経験を積み重ねて今の自分がいるわけですから、それなりにすべてのものが役に立てているのではないかと、私は思っています。
中でも、特に印象的なものは。
中でも特に印象的なものは、「相手の『できないこと』によりそう」というもの。
MSWとしての、というか社会福祉士としての仕事に共通しそうなこのテーマでのエッセイが書いてありました。悩みの大半は、相手の「できないこと」によりそうことのむずかしさから来るのだというのです。
深い話ですね。体調を崩してしまうからやめなければいけない習慣などをなかなかやめられなかったり、お金の管理がうまくできなかったり。できないことに寄り添うことの難しさは、MSWとしても共感するところが多いです。
そのうえで、「相手のできないことによりそうってころが、多分、人として一番難しいことなんじゃかいかな」とエッセイは締められていくのですが、この難しさが、「福祉の仕事」のむずかしさなのではないかと、私は思います。
悩みに寄り添い、不安に寄り添い、認知症に寄り添い。福祉系の相談員はいろいろな場面で「寄り添う」ことを求められます。
いろいろな本などで学ぶ上でも、「寄り添う」という言葉がよく出てきます。
寄り添うって簡単に言いますが、そんな簡単なものなわけがないだろう!と思っていた私の気持ちを代弁してくれたエッセイのような気がして、強く共感しました。
おわりに
今回もヨシタケシンスケさんの本を紹介させていただきました。私はヨシタケさんの本が好きなんだなとしみじみ思います。
肩の力を適度に抜くこと。これが生きるうえでとても大事で、その大事な事を教えてくださる作品が多いなと思います。
以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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