【書評】「医療ソーシャルワーカーの全仕事 これがMSWの現場です【2015年補訂版】心が寄り添うケーススタディ40」を読んで。 

MSW関連の本の紹介

【本の紹介】MSWが何たるかを凝縮した本です。

 こんにちは、現役MSWのヒナタザウルスです。このブログでは、MSWとして関わった事例や思う事、MSWに関わる本や、あんまり関わらない本も含めて紹介させていただいています。

 今回は「医療ソーシャルワーカーの全仕事 これがMSWの現場です【2015年補訂版】心が寄り添うケーススタディ40」という本を読んで、思ったことをブログにさせていただきます。

 著者:菊地かほるさん、発行所:株式会社医学通信社さん

 MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)の知識、技術が凝縮された本です。私にとって一番思い入れのある本とも言えます。

私にとっては暗闇の中で道を照らしてくれる本でした。

 この本は、私がMSWとして一番救われた本です。

 私は、これまでにブログで書いたこともありますが、MSWになって早々に、1人でさまざまなケースに対応しなければいけない場面がきて、かなり悩み、葛藤しました。

 ※ もしよろしければこちらも→

  MSWとして苦労した事、失敗した事。

  MSWと転職について

 入職直後で横のつながりもなく、協会が行う研修も、私の葛藤とは遠いことをしていたので、私は本屋に救いを求めました。そして、出会ったのがこの本でした。

 MSWとして働き始めて早々に気づいたのですが、私は「社会福祉士」なだけであり、病院で他の圧倒的な知識を持つ医療職の方々と肩を並べて働くには心構えがなっていませんでした。

 そんな私に「MSWとして、プライドや信念をもって働こう」と教えてくれたのが、この本であり、ひいては著者の菊地さんなのです。

 ちなみに今回は「2015年補訂版」を紹介していますが、初めて買って読んだものは2015年より前に出版されたものだったと思います。

 その本は、MSWを目指していると話してくれた後輩に「この本がとても参考になる」と先輩面して譲ったと記憶していて、同じ本を買い直しました。

 買い直してでも、人に読んで欲しい本なのです!

本の内容としては。

 本の内容としては、約200ページの中で、初めの30数ページが知識などについて記載されており、残りの170ぺージほどで、40種類のケースについて書いてくださっています。

 合計して3~4回、全体を通じて読ませていただいているのですが、初めの約30ページの情報の濃い事。MSWに関するあらゆる情報を少ないページ数で閉じ込めています。

 そのうえで、後半の文量がしっかり多いところに、著者の「ケースを大切」にされる姿勢がわかります。ケースごとに知識の振り返りもあり、これ以上ないほどのMSWの教科書だと私は思っています。

ケースを読む中で。

 ケースを何度か読んでいくと、読むたびに違う学びがあるなと思います。

 初めに読んだころには、具体的な対応や技術、知識を強い感心とともに学びました。なんどか繰り返して読むと、改めて著者の菊地さんがMSWとして「心」をもってケースに取り組み、組織の中で戦ってきた事を再認識します。やはり、MSWに大切なものは、心なのだと、ケースを学ぶ中で気づかせてくださる。すごい事だと思います。

 生活保護のケースワーカーさんについてや、お金が原因で起こる家族トラブル、病院という環境の中で働くことも難しさなど。MSWとしての仕事をすこしでも経験してからこの本を読むと、声が漏れてしまうほど共感させられることも多いです。

おわりに。

 MSWの業務は、そのMSWが働く環境や、職員の雰囲気によってやり方や段取りがかわってきます。ケースだってもちろん個別なので、だれかと同じようにということはできません。

 ただ、MSWとして働く上での「心構え」であるとか、「倫理」は共通するものがあります。私自身2か所の病院でそれなりにMSWとして働いてきたのですが、そういった部分を学ぶことも、資料を目にすることも、ほとんどありませんでした。

 もちろん、「医療ソーシャルワーカー業務指針」は読んだことがありますが、ケースを通じて、熱を もった倫理を学んだこの本は、私にとっての「倫理綱領」とも呼べると思います。

以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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