【コラム】バイスティックの7原則について

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援助技術の基本を再度考えてみました。

 こんにちは、現役MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスです。

このブログでは、MSWとして関わった事例や思う事、MSWに関わる本や、あんまり関わらない本も含めて紹介させていただいています。

 ブログでいろいろMSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)としてのことを書いてきましたが、そもそも私は学生時代にさほど真面目ではありませんでした。それでも、大学時代に学んだことで、いまでもすごく大切だと感じていることがあります。

 その代表格が「バイスティックの7原則」です。今日はそちらを紹介させていただきます。

「バイスティックの7原則」

 「バイスティックの7原則」と呼ばれるものがあります。アメリカの社会福祉学者のバイスティックさんが定義したもので、相談援助技術の基本ともいえるものです。

  1. 個別化の原則(援助対象者を個人として捉える)
  2. 意図的な感情表現の原則(援助対象者の感情表現を大切にする)
  3. 統制された情緒的関与の原則(援助者は自分の感情を自覚して統制する)
  4. 受容の原則(援助対象者をありのままに受けとめ批判をしない)
  5. 非審判的態度の原則(援助者が善悪を判じない)
  6. 利用者の自己決定の原則(援助対象者の意思に基づく自己決定を促して尊重する)
  7. 秘密保持の原則(秘密を保持して信頼感を醸成する)

 この7つです。学生時代も勉強する中で何度も目にして大切なんだろうなと思っていましたが、実際に支援するときには、本当にこの7つを痛感することに、私はなりました。

 もしMSWを目指す方がこのブログを読まれていたら、この7つを原則を大切にしてください。

 私が学んだことで一番大切に感じるといっても過言ではありません。

 そして、バイスティックさんがこの原則を記した本は1957年に記されたはずですから、60年以上の時がたっても、「対人援助」の基本は変わらないのだなと思います。

私が学生時代にどう思ったか。

 私が学生時代にこの原則を学び、勇気をもらったところがあったので、お話させていただきます。

 それは、ソーシャルワーカーに求められているものは、「聖人君子のように心からの支援」ではなく、「感情に左右されることのない、一貫したプロの姿勢」というものです。

 私が福祉の道を選んだ頃はまだ今ほど福祉の道(就職先として)を目指す人は少なく、「社会福祉士」の資格を取りたいと話すと、「優しいんだね」と言われることがありました。

 また、親族などにも福祉の勉強をすると話すと、「昔からじいちゃんばあちゃんに優しいからね」などと言っていただけることがありました。

 ただ、親戚の高齢者に優しいのと、仕事として関わるのは違います。

 私は「親族だから」優しくしていただけで、自分の事を「優しい」と思ってことはありません。

 むしろ、優しくない方なのではないかと思います。学生時代には、「人に優しくないかもしれない私には、福祉の道は向いていないのかもしれない」と思ったものです。

 ただ、この原則(海を超え、時代も超え、普遍的な援助の技術)を学び、福祉の支援は、個人個人の優しさや慈愛の心に支えられるものではなく、先人たちの理論や実践の元にある技術に支えられるものなのです。

 具体的な原則でお話すれば、「意図的な感情表現」であり、「統制された情緒的関与」なのです。

 言い方は悪いですが、腹の中でどう思っていようが、支援者としてよい支援をすればよいのです。この事実は学生時代の私に、「この道に進んでもよい」と思わせてくれました。

 言い方が悪いですが、仕事で関わっているはずなのに、友達のおせっかいのような関わりになってしまっている方を見ます。支援者のなかで相手によって対応を変えてしまう方(特性ではなく、好き嫌いで)を見ていると、「間違っているな」と思います。

 私にもそういった感情はありますが、支援に影響をなるべく与えないようにしたいと思い、再度この原則を学びなおし、ブログにさせていただきました。

おわりに

 以前に自己決定に関してブログを書かせていただきながら(こちら→【コラム】自己決定って難しい。)、改めてこの原則を大切であると思い、ブログにさせていただきました。

 なお、私が学生時代に読んで学んだバイスティックさんの「ケースワークの原則」をわかりやすく訳されている本。福祉を学んだことがある方なら1度は見たことある「黄色い本」は、福祉業界で一番知名度の高い本ではないでしょうか。(最近、新しく買おうとしたらなかなか見つからなかったのですが。)

 以上、MSW(医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)ヒナタザウルスのブログでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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